三菱Jeep.最終生産記念車のカタログ

三菱JeepKB-J55FF8の最終生産記念車のカタログです。

三菱自動車は平成10年6月、J55の最終生産記念車の販売を以て国産Jeepの生産停止を発表しました。三菱Jeepはその長い歴史に終止符を打つことになったのです。足掛け46年、生産累計は約20万4000台でした。
一台でも多くの三菱Jeepを永く地上に遺したい。三菱自動車はそんな気持ちを込めて最終生産記念車を丹念に作り上げたといいます。特別に車体色はウラルベージュ。専用幌生地と専用シートはオリーブ色。更に、車体は防錆鋼板を採用し中塗り塗装・アンダーコートを追加。耐久性の向上を図り、寒冷地仕様も装備しました。
最終生産記念プレートがインストメントパネルに装着され、購入者には三菱Jeep記念誌と専用キーホルダーも一緒にプレゼントされました。
しかし、「車体は防錆鋼板を採用し中塗り塗装・アンダーコートを追加。耐久性の向上を図り、寒冷地仕様も装備。」というのは、最終生産記念車だからやるのではなく、今までの一般生産車でもやって欲しかったものですね。
このカタログの最後には、
『開発者の想いジープは約半世紀に亘り基本設計仕様のまま生産されてきた世界にも稀な車である。ジープは当社事業の原点であり現在のRVブームの元祖的存在のため生産打切りに際しは最後にふさわしい幕引きを行うことが企業としての責務であろうと考えた。最終生産記念車は「一台でも多く生き残って欲しい」という惜別の気持ちを込め開発に取り組んだつもりである。商品開発室プロジェクトエンジニア』
との言葉が載っています。
1953年にWillysJeepのノックダウンから始まった三菱Jeepの歴史はこのJ55で幕を閉じる事となりました。因みに『フレームナンバーJ55-12890』が最後に生産された三菱Jeepです。

なおこの三菱JeepJ55の事を盛んに最終限定車と呼んでいる方や限定車と思われている方がいらっしゃいますが残念ながらそれは誤りです。
正確には『最終生産記念車』が正式名称となり決して台数限定の販売ではありません。もちろんカタログにも限定車の文字は一切ありません。限定と騒いでいるのは日本人が弱い『限定』と言う言葉で巧みに販売価格を引き上げようとしている中古車販売店かその中古車販売店の言葉を鵜呑みにしている方、または本当の事を知らずに記念プレートに書かれているのを信じている方位です。
確かに一時期300台限定という話は出でいましたが実際に受注を開始してみると予想よりも注文が入ってしまいその関係で実際には300台以上生産され販売されているのです。残念ながら三菱自動車の限定については過去にもランサーエボリューションⅠでも2,500台の限定と言いながら実際には7,628台の販売を、またスタリオンGSR-VRでも50台の限定と言いながら73台を販売と限定と言いながらもそれ以上の台数を販売している前例があるのです。
もしも希少車という事でしたら同じ三菱ジープでも昭和55~57年まで販売されていたJ47の方が数が少ないですので希少と言えるのではないでしょうか。