タイヤ

最近店主は気になっている事がいくつかあります。それは間違ったジープの弄り方をしている人が多いと感じるのです。
まぁ老婆心とかよけいなお節介かもしれませんが商売を営んでいる者の言葉ではなく、ひとつ40年ジープに乗っている者、またJeepingを楽しんでいる者の言葉としてお聞き下さい。
その一つ目はタイヤについてです。
殆どノーマル状態のままで極端な大径タイヤや太いタイヤを履かせている人がいます。
中にはフェンダーへの干渉を嫌い態々サスペンションのストロークを殺してまで大径タイヤや太いタイヤを履かせている人もいます。
ただその為に返ってOff-roadでの走破性が下がり、駆動系の破損等のトラブルが発生しています。
 
確かにジープに太いタイヤや大径タイヤを履かせた方が格好は良いかもしれません。
ただ肝心なのはトータルバランスです。
一般道のみでの使用であればそれ程問題にはならないかもしれませんがそれでも負荷はかかります。ただその負荷がOff-roadを走る場合、特にJeeping時には一段と大きくなるのです。
大径タイヤや太いタイヤを履かせるならそのタイヤサイズに合ったサスペンションの変更によるリフトアップ等は勿論ですが、それだけでなくギヤ比の変更・駆動系の強化・フェンダーの変更等も必要となります。
しかし上記の事さえすればどんな太さや大きさのタイヤにも対応が出来るという事ではありません。やはり限界はあります。そのジープの型式や形式、そして弄り方に適さないサイズの大径タイヤや太いタイヤを履かせた場合には負荷により破損やトラブル等が発生してしまうのです。
確かにOff-roadを走る時大径タイヤの方が段差の乗り越えは楽になりますが、ただその大径タイヤも回し切れなければ意味がありません。またサスペンションのストロークを殺して動かない脚周りも意味がありません。それなら小径タイヤでも動く脚周りの方がずっと走破性は良いのです。
勿論ご自身が弄ったのではなく中古車で購入したら最初からそうなっていたとか、またお店に薦められてそうしたという方もいらっしゃるとは思います。
ただ昔からの諺にもある様にやはり『過ぎたるは猶及ばざるが如し』たかがタイヤ、されどタイヤなのです。
後から気がついて買い直しをするのも勿体ない事ですので、くれぐれもご注意下さる様お願い致します。