三菱ジープ歴代ガソリンエンジン.その4

4G53

ガソリンジープのエンジンとしてKE47型から引き継がれたアストロンエンジン4G53型は、クリーンかつパワフル、そしてエコノミーなエンジンであった。
4G53型はジープに採用される1年前からギャランGTOに搭載されていたスポーティーなエンジンで、110PSの最高出力と3,000rpmで20.0kgmのトルクを発する性能は、当時のジープファンを魅了して止まなかった。ジープの一般ユーザー数が官公庁への納入数を超えたのも、ちょうどこの頃である。
KE47型と4G53型の大きな違いとして、バルブ機構をOHVからOHCに変更されたことが挙げられる。プッシュロッドを全く介さないOHC方式を採用したことにより、高回転時においても確実なバルブタイミングを実現し、高速性能が向上された。また、フラットなトルク特性による低回転域でのねばり強さは驚くほどで、実用的な使いやすさは抜群だった。
しかしこの高性能エンジンも、やがて来る排出ガス規制により姿を消し、アストロンエンジンG54B型に取って代わられたのである。

型式 4G53
燃料 ガソリン
ボア×ストローク(mm) 88×98
排気量(cc) 2,384
弁配置 OHC
圧縮比 8.0
最高出力(PS/rpm) 110/5,000
最大トルク(kgm/rpm) 20.0/3,000
搭載車種 H-J56、J26B、J38、J46
生産時期 昭和49年~昭和55年

型式 4G53
燃料 ガソリン
ボア×ストローク(mm) 88×98
排気量(cc) 2,384
弁配置 OHC
圧縮比 8.0
最高出力(PS/rpm) 110/5,000
最大トルク(kgm/rpm) 20.0/3,000
搭載車種 H-J56、J26B、J38、J46
生産時期 昭和49年~昭和55年