昭和52年4月/三菱ジープ総合カタログ

昭和52年4月の三菱ジープの総合カタログです。
車両は、H-J58.56.54/H-J26.24.26H/H-J46.44/H-J38.36が紹介されています。ガソリン車は4G52.4G53エンジン、ディーゼル車は4DR5エンジンです。

この年には大幅な変更がありました。それは50系のH-J58.56.54は型式(名称)こそ変更は無いのですが、全長が3390mmから3490mmと100㎜延長されサスペンションも変更し前後輪共トレッドが65㎜広がって1300㎜となり、乗り心地が増し小回りも効く様になりシートもゆったりしたものとなりました。一般的に言われる「ワイド化」というものです。
これ以降、昭和51年以前車をオリジナル(ナロー)ボディ。昭和52年以降車をワイドボディと呼ぶようになりました。
しかし全長で100㎜伸びたにもかかわらず、荷室の幅は90㎜広がりましたが逆に奥行きは5㎜ほど短くなってしまいました。MB以来の伝統のボディに大きな変化が起こりました。
サブタイトルが「強い万能車」から「真の四輪駆動車」となりました。しかし凄いサブタイトルですね。今もしもこんな歌い文句を言ったら他の四輪駆動車を売るメーカーから文句が来るでしょう。時代的にジープ位しかなかったこの時代だからこそ許された事なのでしょう。
ワイド化により乗り心地が増し小回りも効く様になりシートもゆったりしたものとはなりました。しかし実際には20系との部品の共通化が一番の理由で、防衛庁向のJ24(73式小型トラック)と共通化しコストダウンをする事が目的でした。