最近の車

今回の話はあくまでも店主の独り言としてお聞き下さい。
さて最近の車はMTならクラッチを切らないと、またATならブレーキを踏まないとセルが回らずエンジンを始動させる事が出来ません。更にATの場合はブレーキを踏まないとセレクトレバーの切り替えさえも出来ません。
しかし旧い車はそんな事も必要さえもありません。
実際に店主が乗っている三菱ジープJ59改もAMCジープCJ-7もラングラーTJ40もエンジン始動の時にクラッチを切る必要もブレーキを踏む必要もありません。ニュートラならそのままでエンジンを始動する事が出来ます。
更にAMCジープCJ-7はブレーキを踏まなくてもATのセレクトレバーを切り替える事が出来ます。
昔は踏切内でエンストしてエンジンがかからない場合はギヤを入れたままでセルを回して取りあえず踏切内から脱出する。とか、Off-roadでもHill climbで登り切れずエンストした場合はバックギヤに入れたままセルを回しエンジンをかけそのままエンジンブレーキで下って来る。というリカバリー方法がありましたが、今ではどちらも使用が出来ない技になってしまっています。まぁ今はAT車ばかりですのでエンストなどもしませんから関係がないのでしょうけどね(笑)。
電子スロットル、トラクションコントロール、アンチロックブレーキ(ABS)、ヒルディセントコントロール、ダウンヒルアシストコントロール等の走行制御技術が標準で付いてOff-road走行においても走破性も格段に良くなっています。
またサイドブレーキを戻し忘れ走り出すと、ライトを点けっぱなしにしてエンジンを切ると、鍵を付けたままでドアを開けると警告ブザーが鳴ります。エンジンに不具合が出ればチェックランプが点き、燃料が少なくなるとブザーが鳴りランプが点いて教えてくれます。
しかしここまでの必要性があるものなのでしょうか?。一部は安全の為と言うのは解らないではありませんが、チョット過剰過ぎるのではないでしょうか?。古い考えかもしれませんが車とは操る楽しさ御する面白さがあるのが車だと思います。
最近では自動運転のレベルもかなり上がって来ています。そのうちに車は運転するものではなく、一般の交通機関の様にただ乗る為だけのものになってしまいそうですね。
その事を考えればまだ運転する事が出来るジープに乗れる事、そしてそれを所有する事が出来ているのがまだ幸運と言えるのかもしれません。