三菱ジープ歴代ガソリンエンジン.その5

4G52

ジープに搭載されていたガソリンエンジンは2リッターを超えるモデルばかりで、普通車扱いになっていた。そこに小型車登録となる、アストロン4G52型(1,995cc)エンジンが追加設定された。発売された時期も的確で、ジープの一般ユーザーが増えてきた真っ只中でもあり、好評を博したのも頷ける。
4G52型は4G53型から遅れること1年、4G53型同様にギャランGTOに搭載されていたユニットが採用された。総排気量は2リッターを割っていたが、吹け上がりの良さと低速でも粘り強いフラットなトルク感は充分満足できるもので、オン・オフ問わず実用的な使いやすさに優れたエンジンであった。
排出ガス規制に対応した低公害システム「MCA」と、排気ガスの一部を吸気系に再循環させてNOxの発生量を抑えるEGRを装備していたにもかかわらず、更に厳しくなった排出ガス規制のため、4G53型の後を追うように4G52型もカタログから姿を消した。そしてガソリンジープ2リッタークラスは、G52B型で息を長らえる事となった。

型式 4G52
燃料 ガソリン
ボア×ストローク(mm) 84×90
排気量(cc) 1,995
弁配置 OHC
圧縮比 8.5
最高出力(PS/rpm) 100/5,000
最大トルク(kgm/rpm) 17.0/3,000
搭載車種 H-J58
生産時期 昭和50年~昭和56年