以前Jeepをオープンにして走っていると、子供達は『カッコイイ！。』と言う言葉と一緒に必ず『ジープだ！。』と言う言葉も大きな声で叫んでいました。
信号待ちの時なども、横に並んだ乗用車のドライバーから『ジープ！。良いね～。』などとよく声をかけられた事もありました。

しかし最近回りの人達の反応が以前と少し違います。
お店の近くの小学生の子供達は『カッコイイ！。』とは言ってくれるのですが、一緒出てくる言葉は『ジープ』と言う言葉では無く『変な車。』や『何？、あの車？。』と言うのです。
中には『ヘリコプターみたい。』と言われた事もありました。(一体何がヘリコプターの様に見えるのでしょうか？。)
信号待ちをしていた時も横断歩道を渡っていた子供に、『ねぇママ、ママ！。この車屋根が無いよ！。変な車だよ！。』と指をさされて大きな声で言われた事もありました。
オープンにしてガソリンスタンドに入った時、店員から『ドアを外しちゃったんだ。』と言われた事もあります。
給油待ちをしていた人から、『この車はなんていう車ですか？。』と聞かれ『ジープですけど。』と答えたら、『エッ！。これってジープなの？。』と怪訝な顔をされた事もありました。
お店の横に三菱ジープJ59改を停めておい時にご来店頂いた若い男の子に『表に停めてあるラングラー、カッコイイですね。』と言われた事がありましたし、CJ-7に乗っていた時に信号待ちで横に並んだ三菱ジープJ55に乗る若い男の子に『やっぱりラングラーはカッコイイですね。』と言われた事もあります。

残念ながら最近『ジープ』を知らない人達が増えている様に感じます。やはり時代が変わって来ているのでしょうか。
カッコイイという言葉は嬉しいのですが、反面ジープの専門店を営んでいる店主としてはジープを知らないのは悲しい(寂しい)思いです。
昔は「コンバット」「ラットパトロール」「ギャリソンゴリラ」など、第２次世界大戦のＴＶドラマや映画等が沢山ありました。
そしてその中に必ずジープが出てきました。最近ではその第２次世界大戦の映画等が少なくなっています。

昔、四輪駆動車を称して「ジープ/Jeep」と呼んでいた時期がありました。
トヨタのランドクルーザーを「トヨタのジープ」、スズキのジムニーなら「軽のJジープ」などと呼んでいたのです。
しかし、気が付けばいつの間にか四輪駆動車を称しては、ランクルやパジェロに取って代わられてしまったのです。
昔ジローズというフォークバンドに「戦争を知らない子供達」という歌がありましたが、今は「ジープを知らない子供達」というところなのでしょう。