V8エンジン
V型8気筒エンジン。V8エンジンとはレシプロエンジンでシリンダーの配列形式の一つで直列4シリンダー2組がV字様に配置されているエンジンの事です。
店主の愛車の1981年式のAMC(American Motors Corporation)ジープCJ-7のエンジンもAMC304cu inV8エンジンです。
日本では1964年にトヨタ・クラウンV8に初めて採用されたエンジン形式となりますが、アメリカではその50年前の1914年からキャデラック・タイプ51に採用されたエンジン形式です。
但し当時はまだ180度のクランクピンを持つフラットプレーンのV8エンジンで馬力はありましたが二次振動が酷かったエンジンでした。
そこで考えられたのが振動の少ないクランクピンが90度で交差しているクロスプレーンのV8エンジンです。
そして1923年からクロスプレーンのV8エンジン搭載車が発売され、その後1950年代にはアメ車の約80%がV8エンジン搭載車となりました。
クロスプレーンのV8エンジンは排気干渉から独特のドロドロとした排気音となり、フラットプレーンのV8エンジンは排気がスムースな為に甲高い排気音となります。
ただ最近車のエンジンはダウンサイジング化が進んできています。これからはガソリン臭くて燃費も悪くて音も煩い大排気量のV8エンジンというものは残念ながらどんどんなくなってしまうのでしょうね。
なおステランティス N.V.のジープ・JLラングラーにも約40年ぶりに復活したV8エンジン。V8エンジンといえばアメ車の代名詞の様に思われていますが、実はV8エンジンを初めて車に載せたのは1910年でフランスの自動車メーカーなんですよ。