ジープ・TJラングラーの薦め

最近三菱ジープの中古車を購入しようと思うのですがというご相談をよく頂きます。
しかし三菱ジープはガソリン車だと既に36年以上前の旧いジープ。たとえ最終年式のJ55であっても24年が経過するジープとなります。またかなりの三菱純正部品が生産終了/廃番となってしまっており、その為にただ普通に乗っていくだけ維持をしていくだけでも簡単ではありません。維持費は勿論の事ですがそれなりの覚悟も必要となります。
更に三菱ジープにはパワステやエアコンという今の車では当たり前の様な快適装備は一切付いていません。シートにしてもリクライニング機能もなく、一応運転席と助手席にはシートベルトが付いていますがリヤシートにはシートベルトがありません。ダッシュボードなんてものもなくメーターパネルは鉄板剥き出しでエアバックという衝撃緩和装置も付いていません。また今の車の様になにかトラブルが出たらチェックランプが点いて教えてくれるという機能もありません。
サスペンション形式も前後リジットのリーフスプリングという為に乗り心地も決して良いとは言えません。音についても普通の乗用車からすれば十分に轟音とも言うべきレベルの煩さだと思います。
そして一番の問題は自動車Nox.PM法による車両規制と条例によるディーゼル車走行規制という二つの排ガス規制です。三菱ジープは全車種/全形式が引っ掛かります。その為排ガス規制対象地にお住いの場合は排ガス規制を適合させるか適合車を購入するしかありません。またディーゼル車で規制対象地を走行するにも排ガス規制を適合させなければいけません。
そこで店主がお奨めする中古車のジープが1996年~2006年に販売されていたジープTJラングラーです。
比較的お手頃なお値段で購入が出来るという事もありますが、ATだけでなくMTの選択が出来ます。
そして一番は最近の車では当たり前の様な電子スロットル、トラクションコントロール、アンチロックブレーキ(ABS)、ヒルディセントコントロール等の電子制御が付いていない為に操る楽しさ御する面白さが残っているジープというところがお薦めのポイントです。
あとパワステやエアコンは標準装備でスパルタン過ぎませんし、今後維持をしていく為の消耗部品についても全く心配がなくカスタムしていく為のパーツについても豊富です。
エンジンも昔ながらの頑固で信頼のある242 cu in(4.0 L)直6OHV のMXエンジンですのでカムチェーンやタイミングベルトの交換の必要もありません。直列6気筒エンジンは構造がシンプル、1次・2次・偶力の各振動を打ち消した今では貴重とも言うべき直6エンジンだけが持つスムーズな完全バランスを味わう事も出来ます。
気化器もキャブレターではなくインジェクション(燃料噴射)ですし、エンジン警告灯等も付いていますのでエンジン関係でのトラブルについては知らせて貰えます。
屋根にしても、FRPトップ/フルメタルドア・ソフトトップ/フルメタルドア・ソフトトップ/ハーフメタルドアと色々と選ぶ事が出来て、後からの変更する事や季節によって使い分けをする事も可能です。
3ナンバーの乗用登録となりますので排ガス規制も関係がありません。もしも自動車税等を気にされるのであれば1ナンバーの商用登録や8ナンバーの特種用途への変更も可能です。
実際に店主もジープTJラングラーを所有し乗っていますが、走らせる事と御する事についてはまさにドライバーズカーそのもの昔ながらのジープの良さと面白さや楽しさを感じさせてくれるジープです。
ただ最近は旧車ブーム等のせいもあると思いますが中古車の価格が段々値上がりし始めているのがとても残念です。